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スバル BP型レガシィのアイドリング振動?原因と修理方法は?

BP レガシィ

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スバルのBP型レガシィにお乗りのお客様からこんなご相談がありました。

「アイドリングで車体がブルブルと揺れる感じがする」

エンストする様子もなく、走ってる時に特に不調感もなく、エンジン警告灯の点灯もないとの事です。

実際にお車を確認したところ、確かにちょっと振動が大きいかな?といったレベルでブルブルブルと車体が揺れている感じがします。

ボンネットを開けてエンジンを見てみても少しだけ振動が大きいようにみえました。

そして気のせいか車の後方にいると排ガスが臭い様な感じがします。

目次

スバル BP型レガシィのアイドリング振動。原因は?

診断機を使ってエンジンの制御データを確認しても、特に何かのセンサーが動いていないということはありませんでした。

しかし、少し燃料を薄めに調整している傾向が見受けられました。

妙に排ガスも臭い感じもしたので、排ガステスターで排ガスを確認したところ、正常時よりも排ガスが汚い状態であることもわかりました。

よく排ガスのセンサーの調子が落ちると排ガスが汚くなったりするのですが、今回の車両にはセンサーの不調はみうけられず、排ガスをきれいにする様に正常に制御している様でした。

目立った不調もなく、センサーの異常でもなく、コンピューター側も不具合を検知していない・・・

ということはコンピューターが監視できていない部分で不具合が起きているのではと考えました。

エンジンのコンピューターは様々なエンジン部品の自己診断を行っていますが、すべての不具合を監視できているわけではありません。

監視できていない部分でエンジンの調子に大きくかかわってくる要素は「エンジンの圧縮」と「点火」と「燃料噴射」です。

圧縮は当然コンピューターが測りようもありませんし、ガソリンを燃やす点火のタイミングはコンピューターで決めていても実際に点火したかどうかまではわかりません。

また、燃料もどれぐらいのガソリンを噴射するかは決めることができますが実際にコンピューターの指示どおりに噴射しているかはわかりません。

ひとつひとつ確認していくのは人の手によって時間をかけていくしかありません。

また、専用の計器なども必要になります。

とりあえず全部見てみる!というのも手段のひとつですが、症状から可能性が低いものを除外していきます。

まず、エンジンの圧縮や、点火が不良であればアイドリング外の走行中でもかなりの不調感がでることが考えられます。

アイドリングだけ微妙に調子が悪い・・・という微妙に調子が落ちるような部分となると燃料噴射が一番怪しいと言えます。

現代の自動車のエンジンは「インジェクター」という部品を使ってガソリンを霧状に噴射して燃焼させています。

この部品の不調のケースとして、「噴射した後のキレが悪い」というパターンがあります。

噴射のキレが悪いとコンピューターが指示した量よりも結果的に多くガソリンを供給してしまうことになります。

エンジンで燃やすガソリンの量は多すぎても少なすぎても駄目です。

また、アイドリングの様な低回転の場合は燃焼が安定しづらいので、燃料の調整が不適切だと今回の様な微妙な振動となって不調が現れます。

排ガスが妙にきたなかったのも、コンピューターの指示以上にガソリンの量が多かったということで合点がいきます。

スバル BP型レガシィのアイドリング振動はこうして直した。

おそらくインジェクターなのでは?という予想はついたのですが、インジェクターを実際に噴射させて目視確認してみるというのも専用の機械が必要になり、技術的に難しい部分があります。

また、インジェクターは部品自体も高価なので「多分インジェクターなので交換しましょう!10万円です!」ともお客様には言えません。

しかし現状よりインジェクターをなにかしてみないと確証も得られないので、

試しにインジェクターを取り外し、インジェクタークリーナーに漬け置きしてみることにしました。

使用したのは市販のインジェクタークリーナーです。

およそ半日ほど漬け置きし、再度エンジンに取り付けたところ・・・

若干ですが振動、排ガスともに症状の改善が見受けられました。

インジェクターが原因であるという目星がおおよそついたので、お客様にはこの段階で説明をしました。

前述のとおり、インジェクター交換にはかなりの費用が掛かります

今回のレガシィは4気筒ターボのエンジンだったので改善にはインジェクター4本の交換が必要になります。

今回は暫定処置でひとまず様子を見てもらうことになり、再度悪化した場合には本格的にインジャクター交換を検討していただくことになりました。

まとめ

今回はインジェクターの不調が原因でした。

インジェクターは特別寿命が短い部品というわけでもないのですが、走行距離が10万キロを超えてくると長年の熱や振動によって不具合を起こしてしまう事もあります。

また、エンジンの自己診断がきかない部分の不調が起きている場合、たとえ診断機をもっていても原因究明が困難な場合があります。

今回の様に交換してみて様子を見たいけど金額がかかりすぎる・・・

という場合は程度の良さそうな中古部品をさがしてみたりしてお試し用として使ってみてもいいかもしれません。

この記事を書いた人

大学を卒業後、某ディーラーで8年半
その後、独立し現在も車に関する仕事に携わっております。
トータル26年間、車関係の仕事をしている事に
昔から思っている事を書いておりますので、
メーカーや部品販売店の言われている事と違う事も多々あるかと思います。

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