スズキ パレット(MK21S)加速不良!?原因と修理方法について書いていきます。
いきなり、坂道を登らなくなったり、加速しなくなるとかなり不安ですよね。
しかし、意外と簡単になおることもあります。
整備はちゃんとする必要があるなと思わせてくれる事例です。
スズキパレット 加速不良!?
平成20年式のスズキ パレット(MK21S)4WD・ターボになります。
走行距離は約80,000km程度です。
お客様から最近、車の調子が悪いというか、走らないので一度点検をして欲しいとのご依頼を受け、お預かりすることになりました。
持って来られてから、よりくわしくおクルマの状態をご確認すると、とにかくアクセルペダルを踏んでも発進時など加速しない。
登坂路など、そのまま止まってしまいそうな感じだそうで…
お預かりして、まず症状確認をするのに、エンジン始動!
アイドリング状態では安定していて、よくあるイグニッションコイル不良等によるバラついた感じもありません。
アクセルを空ぶかししてみると、若干バラつきを感じる程度があるくらいです。
とにかく試運転してみます。
なるほど、発進時からの加速も若干、違和感を感じ、お聞きしていた登坂路も全くといっていいほど加速しません。
それどころか、お聞きしているように止まりそうな感じがします。
明らかにエンジンのパワー不足です。
スズキ パレットの加速不良となる原因追及
とてもわかりやすいエンジンのパワー不足!
このお車、ターボ車なんで、イヤな予感がします。
最悪タービン不良の可能性もあります!?
ターボ車の場合、タービンが正常に作動しないと、ただのノンターボ車になるのではなくタービンが負荷になり著しく走らなくなるのです。
他にも原因となりそうな要素はあるのですが…
とりあえず基本的な点検から始めていきたいと思います。
まずは吸気系統からエアクリーナーボックスを外し、エアクリーナー、スロットルボディー、ホース類を目視で確認していきましたが、問題はなさそうです。
その流れで点火系統、点火プラグの確認!
あらら…
完全にへたりまくっています(-_-;)
完全に要交換の状態です。
このお車は3本のプラグがついているのですが、全部のプラグがこの状態です。
スズキ パレットの加速不良解消!の修理方法
プラグ不良が加速不良の原因と決めつけるのはまだはやいですが、とにかくプラグがこの状態では判断できないので、交換することにします。
明らかに違いますね。
話は少しそれるのですが、このお車もそうなんですが、イリジウムプラグというプラグを装着しています。
高寿命プラグとして認知されているものです。
しかし、この距離まで走行できていたのがキセキです!
イリジウムプラグの場合、普通のスパークプラグよりは長持ちしますが、それでも20,000km~30,000km程度と言われております。
それ以上交換せずに走行しているとエンジン不調を引き起こす原因になることが多いです。
お預かりしているパレットですが、新品のイリジウムプラグに交換し、試運転してみると、ウソのようによく走るようになりました。
もちろん登坂路でもスイスイ加速して走るようになったので、お客様にご説明をして、無事、作業終了となりました。
お客様もプラグ程度でそこまでエンジン不調になるとも思っていなかったようで、乗り換えも考えておられたようです。
あらためて、消耗品の適切な交換の重要性を感じました。
まとめ
あなたも車検、定期点検等でしっかりメンテナンスをしていただき、予防を含めて適切な時期での消耗部品の交換をおススメいたします。
それを怠っていると、予期せぬトラブルを引き起こす原因になります。
今回はプラグ交換で済んだので、良かったと思います。
ではでは~