ターボ車とは正確には、ターボエンジンを積んだ車のことになります。
一昔前はターボエンジンというと高性能なスポーツカーばかりでしたが、現在ではそのパワー効率の良さから普通の車にもかなり利用されています。
エンジンオイルはエンジンが円滑に動くようにしてくれる潤滑油の役割を果たしますが、ターボエンジンは普通のエンジンと比べてオイルの管理がシビアになります。
そこで今回は、ターボエンジンのオイル交換について紹介したいと思います。
ターボ車のオイル交換の時期は
エンジンの性能を上げるためには、排気量を大きくすることが最も簡単な方法です。
しかし、排気量と燃費の良さは反比例するため、車にお金をかけたくない普通の人はあまり大きな排気量の車を好みません。
税金も高くなりますしね。
排気量は大きくしたくない、でもパワーは欲しい。
そんな時に頼りになるのがターボエンジンです。
ターボとは日本語でいうと過給機のことであり、タービンというプロペラのような構造を排気ガスのエネルギーでクルクルと回し、エンジンの中に空気を無理やり押し込んでやる装置です。
このターボをつけてやると、エンジンの排気量を大きくしなくても排気量を大きくするような効果を得ることができるのです。
そんな素敵なターボエンジンですが、普通のエンジンに比べてオイルの管理がシビアになります。
小さいエンジンに無理やり仕事をさせているわけですから、当然と言えば当然なのですけどね。
ターボ車以外の車であればオイル交換を半年もしくは5,000キロですが、ターボ車の場合には半年、もしくは3,000キロ毎の交換が必要となります。
これは、私の意見で整備手帳にはその車の交換時期などが記載されています。
ターボ車のオイル交換の限界?
以前はターボ車といえば高性能な車であり、一部のマニアックなスポーツカーに搭載されることがほとんどでした。
しかし、最近では燃費向上のため、また税金をはじめとした車の維持費を安く抑えるためにたくさんの車にターボエンジンが使用されています。
特に、2019年の税制改革で排気量の小さい車が税制優遇されているので、ますますコンパクトエンジンが増えてくると思います。
いわゆる「ダウンサイジングターボ」と呼ばれるものであり、コンパクトカーや軽自動車にも積極的に使用されるようになっています。
昔は「ターボエンジンに乗る人=車が好きな人」だったこともあり、エンジンオイルの交換もこまめにする人ばかりでした。
しかし、最近では車にそれほど興味がない人でもターボエンジンの車に乗る機会も増えております。
ターボエンジン搭載車に乗っているにもかかわらずオイル交換をあまり意識しない人も増えているんですね。
最近のターボエンジンは耐久性もかなり増していますから、オイルを交換しなかったからと言ってすぐに壊れることはありません。
しかし、やはりターボエンジンですから早めの交換が一番大事です。
それではメンテナンスをしないとどうなるかというとエンジンが止まります。
エンジンがかからなくなってしまいます。
そうならないためにも早めのオイル交換をしましょう。
ターボ車のオイル交換の目安
ターボエンジンのオイル交換の目安は、3,000キロ、半年に1回が理想と言われています。
時々車の雑誌やインターネットのサイトには「エンジンオイルをこまめに交換し過ぎると良くないこともある」なんて書かれていることもあります。
しかし汚れて劣化したオイルをそのまま使い続けるよりも悪影響は確実に少ないので、「自分の車はターボエンジンだから」と気になるのであれば、このペースで交換すると良いでしょう。
ただし最近のターボエンジンはかなり性能や耐久性がアップしていることもあり、ここまでシビアなオイル管理を求められないこともたくさんあります。
また、高性能を追求したターボエンジンなのか?それともエンジンの効率を目的としたターボエンジンなのか?によってもその交換の目安は若干異なります。
そこで私は、メーカーが推奨する交換目安にするのがいいかなと思います。
メーカーによって、またエンジンによってオイル交換の目安は大きく異なっていますから、定期点検の際に「オイルの確認もお願いします」と一言伝えれば間違い無いでしょう。
まとめ
ターボ車は排気量を大きくすることなくエンジンを高性能に、また効率的に働かせるためにとても大切な機構です。
かつては高性能なスポーツカーの代名詞でもありましたが、最近ではコンパクトカーや軽自動車などに搭載されることも増えてきました。
このようにとてもありがたいターボ車ですが、エンジンオイルのメンテナンスについてはターボ車ではない車よりもシビアに考えた方が良さそうです。
ターボ車のエンジンオイルの交換は3,000キロ毎もしくは半年に一度と言われていますから、それを目安として考えておけば間違い無いでしょう。
ただし最近のターボエンジンは耐久性もアップしていますから、メーカー推奨の目安に従うのが良いと思います。
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